2023年3月1日水曜日

【マイファミ食育だより】2023年3月号

こんにちは。
 
寒さが少しずつ和らぎ、 春の訪れ  が感じられる季節となりました。
 
さて、糖尿病、高血圧、脂質、骨粗しょう症を各3か月ずつご紹介していた食育だよりもあっという間で最終回となりました。
 
今月は骨粗しょう症の食事のポイント3回目です。
 

骨粗しょう症の予防と治療には、バランスよく食べることを基本とし、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKに加えて、果物と野菜、良質なたんぱく質(肉、魚、卵、豆、牛乳・乳製品など)が推奨されています。注)
 
たんぱく質は骨や筋肉を作る栄養素です。
 
高齢になると食べる頻度が減りやすいので、毎食のメイン料理に意識してたんぱく質を使用した料理をとるように心がけましょう。
 
骨粗しょう症の治療のときにとくに避けるべき食品はありませんが、リンを多く含む食品(加工食品、インスタント食品、一部の清涼飲料水)、食塩、カフェインを多く含む食品(コーヒー、紅茶)、アルコールの過剰摂取は控えましょう。注)
 
院内では「たけのこと豚肉のオイスター炒め」をご紹介しております。
 
来院された際には一度ご覧になってください。
 
注)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版
 
管理栄養士 小島 千佳

2023年2月1日水曜日

【マイファミ食育だより】2023年2月号

こんにちは。
 
まだまだ厳しい寒さが続いていますが、体調は崩されていないでしょうか。
 
食育だよりも残り2回となり、今月は 骨粗しょう症2回目 です。
ビタミンKカルシウムビタミンDと同様に骨粗しょう症の治療には必要不可欠です。
 
高齢者はビタミンKの摂取が不足すると、太ももの骨(大腿骨)の骨折の発生率が高いことが報告されています。1) 
 
1日あたりのビタインKの摂取推奨量: 250-300μg1)とされています。[ 卵、納豆、緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜、ニラ、ブロッコリーなど)に多く含まれています ]
 
簡易ビタミンK摂取調査の納豆と野菜の表の点数の合計点数が40点未満の場合はビタミンKが不足している可能性があります。1)
 
積極的に摂取しましょう。
 
院内では「 納豆とニラ卵炒め 」をご紹介しております。
 
来院された際には一度ご覧になってください。
 
注1)骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版
 
管理栄養士 小島 千佳 

2023年1月1日日曜日

【マイファミ食育だより】2023年1月号

新年あけましておめでとうございます。
 
今年度の食育だよりも最後のテーマを残すだけとなりました。
 
今年度最後のテーマは 骨粗しょう症 です。
骨粗しょう症とは、骨密度が減少し、骨自体がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
 
閉経後の女性や高齢者に多くみられ、骨粗しょう症になるとくしゃみや転倒などの少しのことで骨折しやすくなります。
 
骨粗しょう症にならないためにバランスの良い食事を心がけ、適度な運動日光浴を心がけましょう。
 
健康な骨を作るためにカルシウムは有名ですが、カルシウムの吸収の手助けをするビタミンDを一緒に摂ることで、予防効果が期待されています。
 
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年度版では1日あたりカルシウムは食品から700-800mgビタミンD は400-800IU(10-20μg)の摂取が推奨されています。
 
※ビタミンDは紫外線に当たることで自分の体内でも合成されるため1日15分以上、日光にあたることも必要です。
 
院内では「 ぶりとブロッコリーのトマト煮 」をご紹介しております。
 
来院された際には一度ご覧になってください。
 
管理栄養士 小島千佳

2022年12月1日木曜日

【マイファミ食育だより】2022年12月号

こんにちは。
 
早いもので2022年も残りわずかとなり寒さも本格的になってきました。
 
さて、12月は高血圧の食事のポイント第3回目です。
 
Ⅰ.外食の選び方
 
外食は一般的に味付けが濃いものが多いため、塩分摂取が増えてしまいます。
 
頻度や選び方に注意して、上手に生活に取り入れていきましょう。
 
・丼ものや麺類は単品ではなく、定食を選びましょう。
 
麺類の場合、スープを飲まないようにしましょう。
 
・和食は味噌汁の汁や漬物・佃煮は残しましょう
 
・しょうゆやソース類はかけずにつけるようにして調整しましょう。
 
・洋食は和食に比べて塩分が少ないものが多いですが、カロリーが高くなりがちです。脂肪の摂りすぎに注意して野菜が多く使われている料理を選ぶと良いでしょう。
 
腹八分目を意識し、外食で摂りすぎてしまった分は家の食事で調整しましょう。
 
Ⅱ.アルコールは適度にしましょう。
 
少量の飲酒は一時的に血圧を下げますが、習慣的に続けると血圧が上がります。
 
日本高血圧学会ではエタノールで男性20-30ml(おおよそ日本酒1号、ビール中瓶1杯、焼酎半合、ウイスキーダブル1杯、ワイン2杯相当)/日以下、女性は半分の10-20ml/日以下に制限することが勧められています。
 
院内では「 ブロッコリーの鶏そぼろあんかけ 」をご紹介しております。
 
来院された際には一度ご覧になってください。
 
管理栄養士 小島 千佳

2022年11月1日火曜日

【マイファミ食育だより】2022年11月号

こんにちは。
 
朝晩の冷え込みに晩秋の訪れを感じる頃となりました。
 
11月は高血圧の食事のポイント第2回目です。
 
Ⅰ. 加工食品は控えて、旬の新鮮な食材を使いましょう 
 
旬の食材は新鮮で素材本来の旨味があり、薄味でも十分美味しさを味わえます。
 
加工食品(とくに漬物・干物・佃煮)は生の食材よりも塩分が多く含まれるので量や頻度に注意してください。
 
Ⅱ. 酸味、香辛料、だしの旨味を生かしましょう
 
味付けに物足りなさを感じるときは、唐辛子、カレー粉、こしょうなどの香辛料で味にメリハリを出しましょう。
 
レモン・酢で酸味を利かせたり、昆布・かつお節でだしの旨味を生かす調理も良いでしょう。
 
院内では「 さつまいもごはん 」をご紹介しております。来院された際には一度ご覧になってください。
 
管理栄養士 小島 千佳

2022年10月1日土曜日

【マイファミ食育だより】2022年10月号

こんにちは。
 
木々の葉も鮮やかに色づき、朝晩は涼しく感じられる季節となりました。
 
10月は高血圧の食事のポイント第1回目です。
 
 
Ⅰ. 野菜、海藻類をたくさんとりましょう。
 
野菜や海藻に含まれているカリウム余分なナトリウム尿として排出させる働きがあります。
 
塩分の取りすぎによる高血圧を予防します。
 
しかし、カリウムは水にさらす、ゆでることで水に溶けだしてしまいます。
 
生で食べられるものはそのまま加熱するときは具だくさんの野菜スープにしてとると良いでしょう。(1日1杯まで
 
※腎機能が低下している方はカリウム摂取量の制限がある場合があるので医師の指示に従ってください。
 
Ⅱ.適正体重を維持しましょう。
 
肥満がある方は高血圧になりやすいため、適正体重を維持しましょう。
 
減量するには食事だけでなく運動も必要不可欠です。
 
1日30分以上有酸素運動(ウォーキングや水泳など)をできるだけ毎日つづけると良いです。
 
肥満者はBMI25未満を目指して減量しましょう。ただし、急激な体重減少は体の負担になるため、無理のない減量を行ってください。
BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)
 
Ⅲ.調味料は「かける」よりも「つける」
 
醤油やソースは「かける」よりも「つける」ことで自己調整しやすくなります。
 
しかし、は逆に「つける」よりも指でつまんで少し「かける」方が減塩できるでしょう。
 
院内では「 エリンギとまいたけの炒め物 」をご紹介しております。
 
来院された際には一度ご覧になってください。
 
管理栄養士 小島千佳

2022年9月1日木曜日

【マイファミ食育だより】2022年9月号

こんにちは。残暑もようやく和らぐ季節となりました。
 
9月は 脂質異常症の食事のポイント第3回目 です。
1.コレステロールが多く含まれている食品は控えましょう。
 
LDLコレステロールが高い方は、コレステロールが多い食品(内臓類や卵、魚卵)を摂りすぎると小腸からの吸収が増え、血液中のコレステロールが上昇します。
 
1回あたりの量や頻度に気を付けましょう。
 
2.菓子や甘い飲料は控えましょう。
 
菓子や甘い飲料は糖質が多く含まれているため、摂りすぎると血液中の中性脂肪を高めます。
 
飲料はジュースなどではなくお茶や水を選びましょう。
 
間食するときは素焼きナッツ、小魚、低脂肪ヨーグルトがおすすめです。
 
甘いものを食べたいときは洋菓子よりも和菓子が良いですが、1回あたりの量と頻度に気を付けましょう
 
院内では「 きのことごぼうの炊き込みご飯 」をご紹介しております。
 
来院された際には一度ご覧になってください。
 
管理栄養士 小島千佳