1年間通して旬の魚介類をご紹介しておりましたが、あっという間に最終回になりました。
3月の旬の魚介類は アオヤギ(別名:バカガイ)です。
江戸前の寿司ネタには欠かせない貝である「アオヤギ(青柳」は、元々、千葉県市原の地名で、その昔バカガイの集積地だったためそう呼ばれるようになりました。
一方、「バカガイ」の由来は諸説ありますが、水揚げしたとき叺(かます)などに入れておくと、完全に貝殻を閉じないで舌(足)を伸ばして「ばかのようである」ためとか、
また、千葉県内房などでの呼び名からで「場替え」の意味で、潮の満ち引き、砂地の変化に敏感で一夜に住む場所を変えるため(「場替」)、これが転訛したものとも言われています。
アオヤギには、 鉄、カルシウム、ビタミンB-12 が豊富に含まれています。
ビタミンB-12は、赤血球を作るのに必要なビタミンで、正常な細胞の増殖を助ける働きがあります。
選び方は、殻つきの場合は持った時に重みがあるもの、むき身の場合は足の部分が薄橙色で、身が肉厚ものがよいでしょう。
院内では「 アオヤギのコンソメスープ 」をご紹介しております。
来院されたときは一度ご覧になってください。
管理栄養士 小島千佳