みなさん、こんにちは。
日増しに秋の深まりを感じる季節となりました。
さて、11月の行事食は けんちん汁 です。
11月15日は「油祝い」と言い、油気のあるものを食べる風習があります。
もともとは、旧暦の11月15日にモチや植物油を用いた料理を神前に供えて、油の収穫を祝ったものでした。
その後、冬期になると、油を灯火として使用するばかりでなく、寒さに備えて油分のあるものを多く食べるなど、油を使用する機会が増えることから、この日を油の使い始めの日として祝う意味合いが強まりました。
冬ごもりの前に、生命力を補給することを願ったのでしょう。
昔は、今から想像できないほど油は貴重なものでした。
とくに農村地帯では、家々でしぼり機を用いて菜種、胡麻、荏胡麻(えごま)などから油を自家製造していました。
たくわえられた少量の植物油は、厳しい冬の間、長い夜を灯し、寒気から人々の身を守ったのです。(一般社団法人日本植物油協会)
「こたつ開き」をするのもこの時期です。本格的な冬の寒さに備えるために、体の中から温まる具をたくさん入れてけんちん汁を作っています。
けんちん汁は、中国からの渡来食がルーツで、ところによって「けんちゃん汁」「建長汁」ともいいます。
野菜を油で炒めることで、香りとコクがでます。
地方により鶏肉や油揚げなどを入れますが、豆腐を混ぜるのが基本。野菜やきのこなどいろいろな食材を入れて、具だくさんにしましょう。
院内では けんちん汁のレシピ をご紹介しております。
来院された際には一度ご覧になってください。
管理栄養士 小島 千佳
こんにちは。
秋晴れのさわやかな日がつづく季節になりました。
さて、10月の行事食は 栗ごはん です。
9月の十五夜に月見団子をご紹介しましたが、10月には十三夜(2018年は10月21日)があり、十五夜と十三夜の二夜を観月し(二夜の月:ふたよのつき)、一方を欠いてしまうと「片見月:かたみつき」として忌み嫌われ、よくないことがあると言われています。
8月から10月頃に獲れる里芋は、古代日本で稲作がはじまる以前の縄文時代から栽培され、主食だったと言われます。
9月の十五夜は、その里芋の収穫に感謝する意味を込めて「芋名月」と呼ばれるのに対し、10月の十三夜は「栗名月」と呼び、里芋と同じく縄文時代から栽培され、食用として、また建築用の材木として重宝されてきた栗などの収穫を祝い、月にお供えします。
院内では「 鶏ひき肉入り栗ごはん 」のレシピをご紹介しております。
来院された際には一度ご覧になってください。
管理栄養士 小島千佳
みなさん、こんにちは。
まだまだ暑さが厳しいですが、いかがお過ごしでしょうか。
夏風邪がまだ流行していますので、手洗いうがいをしっかり行いましょう。
さて、9月の行事食は 月 見 団 子 です。
2018年の十五夜は9月24日(月)です。
十五夜の時に供える月見団子は、豊作祈願や収穫祝いなどを表します。
月見団子が丸いのは、満ち欠けをする月が満ちる姿を模しています。
まん丸く作ったら、きゅっと手のひらで押して少し平たくします。団子を里芋のような形にして、あんこをのせる地方もあるそうです。
団子を15個供える場合は、
1段目に3×3=9個、
2段目に2×2=4個、
3段目に2個を盛ります。
3段目の2個は、正面から見て縦に2個並ぶようにしましょう。
院内では「 豆腐を使用した月見団子 」のレシピをご紹介しております。
来院された際には一度ご覧になってください。
管理栄養士 小島千佳
みなさん、こんにちは。
今年は暑さが一段と厳しいですが、体調など崩されていないでしょうか。
熱中症予防のために、水分と汗で失われる塩分(ナトリウム)を上手く補給しましょう。
さて、8月の行事食は『 精進料理 』です。
みなさんは、精進料理とはどのような料理かご存知でしょうか。
精進料理とは、一言でいうと『生臭物を使用しない料理』のことです。
すなわち、魚介類や牛・豚・鶏など肉類、卵を使わず、豆腐・野菜・木の実・果実など植物性の食材を使った料理です。
「五味・五色・五法」で『もてなす』という考えによって成り立ち、日本料理の基礎にもつながっています。
五味とは…『甘・酢・塩・辛・苦』
五色とは…『赤・青・黄・黒・白』色
五法とは…『煮る・焼く・蒸す・揚げる・生食』
これらは、食材本来の持ち味を損なうことなく、「味付け・盛り付け・調理法」で素材を活かす料理法です。
*にら・ねぎ・玉ねぎ・にんにく・らっきょうなど臭みや刺激のある野菜は、精進料理では食べてはいけない食材です。
ご先祖様を供養するお盆の時期には是非、精進料理を作り、召し上がってください。
院内では「 えだまめとこんにゃくの白和え 」のレシピをご紹介しております。来院された際には一度ご覧になってください。
管理栄養士 小島千佳
こんにちは。
日差しが強い季節になりました。
7月の行事食は そうめん です。
これから暑い時期になってくるので、そうめんは食べやすいですが、栄養が偏りがちになるので、タンパク質・ビタミン・ミネラルが含まれたものを一緒に食べましょう。
ところで、なぜ、7月7日にそうめんを食べるか知っていますか。
そうめんの元になったと言われる料理は中国から伝わった索餅(さくべい)という小麦料理です。
中国では、一年間の無病息災を願い、索餅(さくべい)を食べる風習が生まれました。
それが日本に伝わり、そうめんへと変化し、七夕にそうめんが食べられるようになったと言われています。
院内ではしめじと焼豚のせそうめんのレシピをご紹介しております。
来院された際には一度ご覧になってください。
管理栄養士 小島千佳
こんにちは。
少しずつ暖かくなり、過ごしやすい季節になってまいりました。
6月の行事食は 水無月(みなづき)です。
皆さん「水無月」をご存知でしょうか。
京都では昔から1年の半分が過ぎ去る6月30日に残り半分の無病息災を祈願して「夏越の祓(なごしのはらえ)」と呼ばれる行事を行います。
この「夏越の祓(なごしのはらえ)」のときにいただくのが、「水無月」という和菓子です。
氷室の節句(旧暦6月1日)に氷餅を食べたくても、昔は氷は貴重で、庶民の手の届くものではありませんでした。
代わりに、白い「ういろう」を氷のかけらに似せて三角に切って、小豆あんをのせて食べました。
これが、「水無月」で、その小豆の赤い色や三角の形には、魔除けの意味があるそうです。
院内では水無月のレシピをご紹介しております。来院された際には一度ご覧になってください。
管理栄養士 小島千佳
こんにちは。
5月の行事食は 柏 餅 です。
端午の節句 に柏餅をいただく習わしは、江戸の頃からとか。
昔から 柏は神が宿る神聖な木 と考えられており、柏餅に使われる柏の葉は、神様へのお供え物を盛る器として使われてきました。
柏の葉は、秋に枯れても、春に新しい芽が出るまで落ちません。
そこで、古の人々は、新芽(子供)が出るまで古い葉(親)が落ちないことは、子供が生まれ育つまで親は生きる=家系が途絶えないという解釈をしました。
そのため、葉を塩漬けにし柏餅を包むようになり、子孫繁栄の願いを込め食べるようになりました。
このような行事にまつわる食べ物の由来に想いを馳せながらいただくことで、私たちの生活をより豊かなものしていけたらいいですね。
管理栄養士 小島千佳